SHURO_005
西村ツチカ
マンガ家・ミュージシャン・詩人…など様々な分野で活躍するアーティストが
「SHURO」という言葉からイメージして創作するシリーズ。
こちらは漫画家でイラストレーターとしても活動する西村ツチカによるアートワーク。西村ツチカといえばペン画が印象的ですが、カラーのイラストレーションでは光の反射や屈折のおかしさを捉えて描いたものを数多く発表しています。
このクレーンゲームのある風景を捉えたイラストレーションも光の反射を描いていますが、人物やぬいぐるみの視線と絵の構図によって、鑑賞者の視線がイラストレーション内を自然と誘導されていくのが気持ちいい。
クレーンゲームの歴史って日本では1930年代にまで遡れるようです。手動のものから始まって、機械化、景品の多様化…ぬいぐるみが景品になったのは1980年代後半からなんだとか。
漫画家
西村ツチカ
にしむら・つちか
『なかよし団の冒険』(徳間書店)で漫画家デビューし、文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞した。
ほかの本に『かわいそうな真弓さん』(徳間書店)、『さよーならみなさん』(小学館)、『アイスバーン』(小学館)、『西村ツチカ画集』(玄光社)、『ちくまさん』(筑摩書房)などある。
文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した『北極百貨店のコンシェルジュさん』(小学館)のアニメ化が決定している(2023年秋公開予定)。