漫画
水木しげる
みずき・しげる
漫画家。1922年3月8日生まれ。鳥取県境港市で育つ。太平洋戦争で激戦地ラバウルに出征し、爆撃を受けて左腕を失う。復員後、紙芝居作家を経て漫画家に転向。1965年、「テレビくん」で貸本からメジャー誌へと発表の場を移し、同作で講談社児童まんが賞を受賞、一躍人気作家に。代表作に『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』『悪魔くん』『のんのんばあとオレ』『日本妖怪大全』など。『昭和史』(講談社)で1989年度の講談社漫画賞一般部門受賞。1991年紫綬褒章、2003年旭日小綬章受章、2010年には文化功労者に。海外でも受賞多数。2015年11月30日、93歳で逝去。
解説
吉田裕
よしだ・ゆたか
1954年生まれ。東京教育大学文学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。同大学大学院社会学研究科教授などを経て、2018年定年退職、一橋大学名誉教授。日本近現代軍事史、日本近現代政治史専攻。
東京大空襲・戦災資料センター館長(2019年6月~)。
主な著書 『昭和天皇の終戦史』(岩波新書、1992年)、『日本人の戦争観』(岩波書店、1995年)、『現代歴史学と戦争責任』(青木書店、1997年)、『日本の軍隊』(岩波新書、2002年)、『アジア・太平洋戦争』(岩波新書、2007年)、『兵士たちの戦後史』(岩波書店、2011年)、『現代歴史学と軍事史研究』(校倉書房、2012年)
2018年『日本軍兵士―アジア・太平洋戦争の現実』(中公新書、2017年)でアジア・太平洋賞特別賞、新書大賞2019を受賞。