SHURO | シュロ

SHURO_011

浅野いにお

SHURO_011

漫画家・ミュージシャン・詩人…など、
様々な分野で活躍するアーティストのARTWORKを紹介するシリーズ。

現在ビッグコミックスペリオール(小学館)で『MUJINA IN TO THE DEEP』を連載中の浅野いにおさんから、ちょっとクラっとくるイラストが届きました。
浅野さんはモデリングにBlender、テクスチャリングにSubstance 3D、レイアウトにUnreal Engineを活用し、Photoshopで漫画原稿に組み込んで漫画を制作しているとのことなんですが、そのソフトを使ったことない人にとっては「何のことやら?」という感じですよね。でもとにかく、漫画制作にデジタルツールを積極的に取り入れて漫画を描き続けているのが、浅野いにおという漫画家なんです。
その作画スタイルがこの1枚からも少し伺えます。

雑然とした令和日本的な背景は写真みたいに見えるけど、3DCG…?
着ているアウターや、アルコール度数がストロングそうな飲料、カオスな街角の風景のリアルな質感に対して浮かび上がるキャラクターが1枚のイラストに見事に同居しています。
何を見ているのか一瞬脳がバグるような、「眩暈(めまい)」に似たストレンジな快楽を誘惑される画像は、生成aiによって作られた画像とかじゃなくて、確かに浅野さんによって描かれた画なんです。

浅野さんからは「普段あまり描く機会のないキツめの女の子になってかなり気に入ってます。」って。

こちらからは以上です。

漫画家

浅野いにお

あさの・いにお

1980年9月22日生まれ。茨城県出身。2023年3月よりビッグコミックスペリオール(小学館)で『MUJINA IN TO THE DEEP』を連載。第66回小学館漫画賞の一般向け部門と、第25回文化庁メディア芸術祭のマンガ部門・優秀賞を受賞した著作『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』が2024年春に劇場アニメ作品として公開予定。
その他の代表作『おやすみプンプン』『零落』『ソラニン』『うみべの女の子』など。

浅野いにお