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『日本美術の歴史 補訂版』を読む記録(−1)

この本を読むこと、記録をつけることに決めたことについて。

記録:関谷武裕
読んでる本『日本美術の歴史 補訂版/辻惟雄』(東京大学出版会)

2024年1月15日

『日本美術の歴史 補訂版』を読む記録(−1)

SHURO編集部の関谷です。こんにちは。
唐突にこれからブログを書いていこうと思ってるんだけど、続くかな?
新年明けて一週間くらい沖縄でのんびり過ごしてたときに、ふと、今年はブログか何かで文章書きたいなと思ったのではじめてみます。

ちょうど一昨日、家から一時間ちょっと散歩した先にある書店で売ってた『日本美術の歴史』を見かけて、手にとってパラッとして戻して、とりあえず買おうと思ってた『Section vol.1』を探しに行ってから、思い直して買いに戻りました。

その間10分くらいで『日本美術の歴史』を読んで記録していくことを決めたのは、沖縄での思いと、1年以上前から日本の漫画を日本美術の歴史の流れを踏まえて見てみたいと思いつつ、誰か分かりやすく教えてくれないかなと放置してあったことがいい感じにジワ〜っと冬の風呂的な温もり信号が全身に流れていったからなんじゃなかろうか。
僕の場合はその信号が流れてだして判断するまでがちょっと鈍いからか、細かい粒子のような信号が後から後から次々に遅れてやってきて堆積していくような感じで回路開通までの時間がかかっていっての10分。
とは言っても、最初から後ろ髪は引かれていて5分くらい経ったところではもう買って帰るなという予感的予兆はmoodでわかってはいます。

外は天気予報通りに北風に変わって冷たい雨が振り始めていて、散歩者として傘を持たないほうが気持ちがいいと判断した僕は傘がない。時間を潰すために店内をフラフラして上海のクリエイティブ・スタジオ Same Paperのポップアップをじっくり見たりして、SHUROのこのサイトのLogo / Art Director / Engineerを担当してくれたセントくんが打ち合わせを重ねていくなかで参考資料に持ってきてくれた『Toothbrushes/Maxime Guyon』を返してないことを思い出したり。

この色んな歯ブラシのヘッドやグリップのデザインにフォーカスしたただただカッコいい視力(よく見るということ)は、SHUROで表示される画像の取り扱い方にも影響があったかもしれません。

それでも雨が止む気配がないから書店内でコーヒー買って椅子に座って早速読み出したい気持ちを抑えて表紙と目次だけを眺めるに留めていたのは、これから読みながら何かを書くことをしたいと思っていたからなのでした。なので読むのはこれからです。

まず表紙がいいですね。横尾忠則による装丁。『日本美術の歴史』というタイトルにあったコラージュによるグラフィック。
初版第1刷は2005年で、僕が買ったのは2021年の補訂版第1刷で帯はこんな感じ。

縄文からマンガ・アニメまで/第一人者による書下し通史

どんな本か分かりやすくていいです。本全体から伝えたいという想いがめちゃくちゃ伝わってきます。更に「東京大学出版会 創立70周年記念出版」のマークまでついていて、なかなか気合の入った出版物のような印象。かつて大判の『日本美術史/山下裕二・髙岸輝 監修』や『奇想の系譜/辻惟雄』をザッと眺めるだけに終わっていた僕には、持ち歩ける本のサイズってだけで最高なんだけど。
ところで補訂版ってなんだよと思って、巻末の「補訂版刊行に際して」という部分を先に読んでしまったけど、それについては書くのが面倒なのであとに回します。理由がありました。

さて、「まえがき」とか飛ばしていきなり「目次」を眺めてみると、第一章の「縄文美術」から始まって、第十章の「近・現代(明治―平成)の美術」まであり、この十ある章(Chapter)の中にそれぞれ節(Section)が2つから最大28までわかれていて、合計132節、512ページあります。
何となく「日本美術の歴史」を読む日は少なくとも1節は読み進めて日記を書きたいとは思ってます。マンガについての直接的な言及は432ページから437ページになるので、それまでとにかく読み進めていって、日本美術の歴史から見る「マンガ」とは一体どのようなものなのか国内外に説明できるようになっているのか、楽しみに今後を見てみましょう。
日本美術の歴史がマンガへと僕の中で見事に接続される読書時間になることを切に願いますが、そうならなくても勘弁してください。

ルールを何となく決めておこう。
1.午前中に読む。
2.なるべくその日中に書く。
3.3日以内に公開する。
4.なるべく一生懸命書くけど、後日の加筆修正はOK。

EDITORIALのコーナーで書き始めちゃったけど、この記事ばっかりになってウザいなと感じたら何らかの方法を考えて切り替えるかも。

買い物するときに聞いてた音楽。

『日本美術の歴史 補訂版』を読む記録(−1)

2024年1月15日

記録:関谷武裕
読んでる本『日本美術の歴史 補訂版/辻惟雄』(東京大学出版会)


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