マスティマ・ガール・コンプレックス
イララモモイ
26歳の公子(きみこ)は、恋人・奏(かなた)と付き合ってもうすぐ1年。
優しくて穏やかな彼に満たされながらも、公子の心にはいつも奏の元カノ・愛(あい)の影がちらついていた。
奏のスマホの待受、SNSのフォロー欄──どれもが、まだ奏の中には愛がいる証のように思えてしまう。
そんな折に、奏が愛に誕生日メッセージを送ったことが発覚。
その事実に耐えきれず、公子は家を飛び出し、神に願う。
——「奏さんの元カノとの記憶、全部消してください。」
気づくと公子は、奏と愛がまだ出会う前の大学入学式の日にタイムリープしていた!
再び目の前に現れた、あの頃の奏。
「つまり、この奏さんは、愛ちゃんとまだ付き合ってない──?」
公子は決意する。
——「今度こそ、私が先に奏さんを好きにさせる!!!!」
漫画家
イララモモイ
いららももい
漫画家。
主な過去作品に、摂食障害、蛙化現象などをテーマに若者のリアルを描いた漫画、「付き合えなくていいのに」などがある。
日本の心理職における国家資格である、「公認心理師」の資格をもち、リアリティのある細やかな心理描写を特徴とした作品を多く手がける。
東北地方出身。